お知らせNews
2022年9月15日コラム
太平洋とインド洋を繋ぐ暖水プール
水は同じ質量の空気より多くの熱を蓄えることができ、海洋全体では大気全体と比べて1000倍以上の熱容量を持っています。この性質から海洋は大量の熱を蓄積しており、大気と熱のやりとりをすることで気候や気象に大きな影響を与えています。なかでも海洋の蓄熱量が地球上で最も多いのが西太平洋から東インド洋にかけての赤道付近で、他の海域に比べて高い海面水温を示しています(図1)。特に一年を通して海面水温が28℃を……
海洋研究開発機構の渡辺真吾センター長代理らが、2022年1月15日に生じたフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火が、過去85年間にわたってその存在が明らかにされることがなかった特殊な大気波動「ペケリス波」を引き起こしていたことを発見しました。本研究にはA01班の中野が参加しています。詳しくは海洋研究開発機構のページを御覧ください。論文はこちらです。
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2022年7月25日セミナー・シンポジウム
第14回雲解像気候学セミナー
[日時]2022年9月30日(金)14:30-16:30
[場所]東大本郷キャンパス + zoom
[発表者]神山 翼(お茶の水女子大学)
[タイトル]黒潮とメキシコ湾流の同期現象に関する諸問題
[要旨]発表者は昨年,北半球最強の暖流である黒潮とメキシコ湾流の変動にともなって,日本東方沖とアメリカ東海岸沖の海面水温が同時に暖かくなったり冷たくなったりを繰り返す……
海洋研究開発機構の山上遥航ポストドクトラル研究員らが、メキシコ湾流域における海面水温の変動がバレンツ-カラ海での冬季海氷減少を引き起こしていることを明らかにしました。本研究にはA02班の山上、渡部が参加しています。詳しくは海洋研究開発機構のページをご覧ください。論文はこちらです。
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地球のエネルギー収支しゅうしとは?
「収支」とは、あるシステムに何かがどれだけ出入りして、どれだけがシステムの中に残るかを示すものです。たとえば、家計の収支は家に入って来るお金(収入)と出て行くお金(支出)、そして家に残るお金(貯蓄)について考えます。いっぽう地球のシステムでは、お金の代わりにエネルギーについて考えます。地球のエネルギー収支は太陽から電磁波の放射として受け取るエネルギーと、逆に宇……
2022年6月1日ニュース
【共同研究】「ひまわり8号」がとらえたベテルギウスの大減光
東京大学大学院の谷口大輔(博士課程学生)らが、気象衛星「ひまわり8号」の画像データを天体観測に転用するユニークな着想で恒星ベテルギウスの2020年2月の「大減光」を詳しく解析し、そのメカニズムに迫りました。本研究にはA04班の山崎が参加しており、取得した気象衛星ひまわり8号のデータを利用しています。論文は2022年5月30日付けでNature Astronomy誌に掲載されました。詳しくはNat……
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